通販で買える有名グラスメーカー「リーデル」の特徴

画像お借りしてます:https://kaminoshizuku.com/blog/0212/riedel-bordeaux/
高級ワイングラスや関連ガラス製品を製造するメーカーである「リーデル」は、銀座や青山などに店舗を構えているため、知名度が高く、日本のワイン通にも人気がある。
リーデルの強みは、ワインによって適したグラスの形状が異なるということに目を付け、ブドウ品種毎にさまざまなグラスを開発する、世界初の試みを行ったことだ。
実際、グラスAとグラスBに同じワインを入れた場合であっても、微妙に香りの立ち方や味わいの印象が異なるという結果を、多くの人が認識している。
その認識はワイン通に限らず、世界中のワイン生産者も含まれる。
そして、このワインに適したグラス開発はリーデル単体で行われたものではなく、ワイン生産者や、ワインに関する知識が豊富な愛好家との共同開発になる。
この時、さまざまなグラスで幾度となくワインの飲み比べを行い、ワインを引き立たせる最高のグラスを探すという方法を用いているが、これがどれほど難しいかは想像に難くない。
そんな困難を乗り越えて完成したグラスだ。
世界中のワイン愛好家がリーデルを支持しているのにも頷ける。
また、現在はリーデル銀座店で同様の体験をすることができる。
具体的には、グラスが変わるとワインの味わいが変わるという事実を体験するイベントだ。
これは、実際にワインを飲みながら体験していくから、味の変化にも気付きやすい。
このようなことから、リーデルはワインに最適な形状のグラスをいくつも製造している点が特徴と言える。
また、リーデルのワイングラスはリーデル公式オンラインショップや楽天市場、Amazonなどの通販サイトで購入することが可能だ。
私が個人的に良く利用するワイングラスを購入できるおすすめの通販サイトを紹介しているので是非、そちらの記事も読んでみてほしい。
リーデルの歴史
リーデル家の初代に当たるヨハン・クリストフ・リーデルが1723年に殺害されてから33年後、ヨハン・クリストフの孫であるヨハン・レオポルドが、1756年にリーデルの創業を始めた。
最初のガラス工房が建てられたのは、ボヘミア地方(今のチェコ共和国)の森の中だ。
ヨハン・レオボルドはゼロからスタートし、やがて優れたガラス職人と呼ばれるまで成長するが、ガラス市場が大きく低迷する時代を迎え、リーゼル家は一時ガラス製造から撤退している。
しかし、資金援助や景気が上向いたことをキッカケに、再びガラス製造が始まり、事業が軌道に乗った。
その後、戦争や経済の悪化、強制連行などの苦難がいくつもあったが、紆余曲折を経て現在の11代目まで続くメーカーだ。
リーデルの歴史を全て語るにはちょっとしたページでは足りないほどで、それこそリーデル家の歴史は波乱万丈という言葉がふさわしい。
血筋が絶えてもおかしくない状況はいくつもあったが、現在の11代目まで脈々と受け継がれているというのは、私を含め、ワイン愛好家には喜ばしいことだ。
リーデルのグラスの種類
リーデルはそれぞれのワインに適したワイングラスを複数展開していることから分かるように、その種類は膨大だ。
残念ではあるが、全てを紹介することができない。
そこで、リーデルの中でもポピュラーなシリーズを紹介していく。
ワインシリーズ
リーデルの「ワインシリーズ」は以下のポイントが特徴になる。
・耐久性のある素材を使用
・装飾性も兼ね備えている
・ブドウ品種別グラス
一見するとシンプルなワイングラスに見えるワインシリーズだが、ステム部分に神殿の支柱をモチーフにした装飾を施している。
そのため、シンプル過ぎず、お洒落な雰囲気を楽しみながらワインを飲める。
また、カベルネやシャンパーニュなど、ブドウ品種に合わせたグラス選びができるため、普段飲んでいるワインに最適なグラスを購入したいという人に向いているシリーズだ。
ヴィティスシリーズ
リーデルの「ヴィティスシリーズ」は以下のポイントが特徴になる。
・引き脚とダイヤモンドシェイプのボウルがスタイリッシュな、ニューワールドワイン向け
・マシンメイド製
・ブドウ品種別グラス
ラテン語でブドウの木を意味する“ヴィティス”を冠するこのシリーズは、フルボディで凝縮味のある、新しいスタイルのワインと相性が良い。
いわゆる新世界ワインだ。
また、後述のソムリエシリーズとは異なり、マシンメイド製である点も特徴になる。
リーデルのマシンメイドシリーズの中で最も背が高く設計されていて、独特な存在感が魅力の一つだ。
ソムリエシリーズ
リーデルの「ソムリエシリーズ」は以下のポイントが特徴になる。
・リーデルの原点であり、代表作でもある最高級ハンドメイドシリーズ
・ワイングラス史上初のブドウ品種別グラス
・ハンドメイド製
リーデル家9代目の「クラウス・リーデル」は、1958年の革新的なグラス『ブルゴーニュ・グラン・クリュ』を発表してから、ワインに関して優れた知識を持つ者やワイン生産者たちと共に研究を重ね、グラスの種類を増やして行った。
その結果、1973年に「ソムリエシリーズ」が発表され、現在でも人気の高いシリーズだ。
ソムリエシリーズはオーストリアのリーデル本社の隣にある工房で、熟練の職人がハンドメイドで作られている。
また、ソムリエシリーズのグラスは極めて薄く、装飾もない、原点回帰したようなシンプルなデザインが特徴だ。