国やシチュエーションによって違う?ワイングラスの正しい持ち方

ワイングラスの持ち方は国によって違う!

一般的にワインは格式高いお酒と見られがちだが、それは他のお酒と比べてマナーやルールがあるからだろう。

例えば、ワイングラスの持ち方一つとっても、万国共通とはいかない。
たかがワイングラスの持ち方と言いたくなる人も多いと思うが、たかがそれだけでもマナーというものがあるのだ。

ワイングラスの持ち方の詳細は後述するが、一般的な方法は3つ挙げられる。

それは、

・国際的に使われるもの
・ソムリエがテイスティングする時の方法
・国内向けのもの

この3つの方法は知識として持っておいて損はない。

この知識があるだけで、高級レストランや一流ホテルでワインを気軽に飲むことができる。
何より、「恥をかく飲み方(持ち方)はしたくない」などと悩むこともない。

とは言え、ワイングラスの持ち方はそれほど複雑というわけではないし、国際的なグラスの持ち方さえ押さえておけば、格式を感じることなく、ワインはどこでも普通に飲めるお酒になる。

さっそく、ワインを飲む前に押さえておきたいワイングラスの持ち方について、紹介していく。

国際的なワイングラスの持ち方

国際的にと言うと語弊があるかもしれないが、世界的に見ると、ワイングラスはボウルを持つ方法が主流だ。
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日本をはじめとするアジア圏に住む人の多くは、ステム部分を持ってワインを飲むが、本場であるフランスやアメリカなどの欧米諸国の多くは、ボウルを持つ。

勘違いしたくないのは、日本人の持ち方が間違っているとか、恥ずかしい持ち方というわけではないということだ。

どういうことかと言えば、日本でワインを嗜む芸能人や政治家であっても、ステム部分を持ってワインを飲むという人がたくさんいるし、フランスやドイツにだって同様の持ち方をする人も多い。

もっと言えば、ワインの本場とも言えるフランスをはじめとする国々では、「ワインを美味しく飲む」ことに重点を置いているのであって、そもそも持ち方など大して気にしていないという傾向もある。

だから、フランスでボウルを持たずにワインを飲んでいても指摘されることなどほとんどない。

つまり、高級レストランや一流ホテル、晩餐会などのフォーマルなシーンでない限り、持ち方にこだわる必要はないということだ。

特に、私を含め、一庶民である人たちにとって、ワインを飲む時の持ち方など些細な問題だろう。

ソムリエがテイスティングする際の持ち方

ソムリエがテイスティングする時は、ステムを持つ方法が主流になる。
理由は想像が付くと思うが、ステムを持つことでワインの色味を観察しやすくなり、香りを確認する時にもグラスを回しやすいためだ。

中には、ステムのさらに下にあるフットプレートを人差し指と親指で挟んで持つというソムリエもいるが、このような方法を用いる人はそれほど多くない。

そのため、ワイン通の人がテイスティングする際にも、ステムを持つ人が大半を占める。

また、テイスティングする時は、ボウルに触れないように注意を払う必要がある。

これは、指紋が付いてワインの色味がぼやけて美しく見えなかったり、見にくくなったりする影響を回避するためだ。

日本でのワイングラスの持ち方

日本でワインを飲む時は、ステムを持つ方法が主流になる。
日本人がステムを持つ理由は「ボウルを持つと手の温度がワインに伝わって、味や香りが変わってしまう」ことを危惧してのことだ。

これは理にかなっているという人もいるし、気にしすぎだという人もいるが、前項で紹介した通り、これも間違っているわけではない。

ステムを持つことで、ただワインを飲むだけではなく、ワインの色味や粘性などを確認することができるため、テイスティングも行える。
それゆえに、私はこの方法はアリだと思うし、これが恥ずかしいとは思わない。

そもそも、日本の持ち方がマナー違反というわけではないのだから、恥じることはないのだ。

ただ、世界的にはボウルを持つのがマナーだと言われているから、飲む場所には気を付けたい。

ワイングラスの持ち方は基本的に自由で問題ないが、世界的に見るとボウルを持つのが一般的である、ということを理解しておけば良いだろう。

グラスの持ち方以外のマナー

グラスの持ち方にマナーがあるように、それ以外にもマナーというものがある。
もっとも、カジュアルシーンで飲む場合はそれほど小難しいことを考える必要はない。

レストランやホテルなど、大衆の目がある時に気をつけたいマナーになる。

マナーと言っても難しいことではないため、頭の片隅に入れておくだけで、レストランなどでワインを飲むという時に役立つはずだ。

さっそく、頭の片隅に入れておきたいマナーについて紹介しよう。

乾杯時にグラスをぶつけるのはマナー違反

ビールを飲む時の感覚でやってしまう人が多いのが、乾杯する時にグラスをぶつるという行為だ。

これはワインを飲む上で最悪の行為と言っても良い。
言葉を選ばずに言えば、ワインを楽しむ空間が台無しになる。

なぜなら、ワイングラスは繊細なアイテムであるため、グラス同士をぶつけるだけで簡単に割れてしまう。

もちろん、カジュアルシーンでビアジョッキや、安価なプラスチックグラスに入れてやるなら目を瞑ることもできる。

また、カジュアルシーンであれば、音を立てずにグラスを合わせる程度なら許容範囲だが、フォーマルシーンでグラスを合わせるのは、やはりマナー違反になる。

なんとなく想像が付く人もいると思うが、結婚式をはじめとするめでたいシーンで、ワイングラスが割れたり、ヒビが入ったりしたら、どうだろうか。

私は冷や汗が止まらないし、雰囲気は最悪になると想像する。
このような事態を避けるためにも、乾杯時のワイングラスをぶつけないようにするべきだ。

女性がワインを注ぐのはタブーとされている

ワインを飲む上でタブーとして広く知られているのが、女性がワインを注ぐという行為だ。

これには諸説あるようだが、ほとんどの人は過去のしきたりである「ワインを注ぐ行為は、娼婦の役目」という風に認識している。

私は、レディファーストも要因の一つだと考えているが、広く知られているのは、前者だろう。

日本も例外ではなく、ソムリエがいるレストランでは、女性がワインを注ぐのをタブー視していることもある。

そもそも、ソムリエがいるレストランであれば、ワイングラスが空になったら注いでくれるはずだが、目が行き届いていないお店の場合、つい手酌してしまう人もいる。

このような時は、手を挙げてスタッフやソムリエを呼び、注いでもらうのがベストだ。

ただ、私はカジュアルシーンで飲む場合は、女性がワインを注ぐのをタブーだと考えることはない。

フォーマルシーンやお店で飲む時に気をつけたいマナーとして、覚えておくといいだろう。

注いでもらう時にグラスを持ち上げてはいけない

ワインを飲んでいて気になるのが、注いでもらう時にグラスを持ち上げている人だ。

ビールや日本酒を注いでもらう時はグラスやお猪口を持って入れてもらうことが多いと思うが、ワインでは持ち上げる行為はNGということを覚えておいてほしい。

注いでもらう時にワイングラスを持ち上げてはいけない理由は、体温がグラスに伝わり、ワインの味や色が変化してしまう点が挙げられる。
また、最たる理由は、注ぐ側がやりにくいという点にある。

ワインをこぼすとどうなるかは察しが付くと思うが、ワイングラスを持ち上げられているとこぼす可能性が出てくるため、テーブルに置いた状態で注いでもらうのがベストだ。

マナー違反とまでは言わないが、こういった配慮もワインを楽しむためには必要なポイントになる。

まとめ

今回はワイングラスの持ち方や、グラスの持ち方以外のマナーについて紹介したが、いかがだっただろうか?
最後に、ここで紹介した内容についてまとめてみる。

・ワイングラスの持ち方に正解はないが、シーンごとに使い分けるのがベスト
・ワイングラスで乾杯するグラス同士をぶつけない
・レストランやホテルでは女性がワインを注ぐのはタブー視される
・ワインを注いでもらう時はグラスをテーブルに置く

このようなマナーがわずらわしいと思う人もいるかもしれないが、楽しくワインを飲むためにはマナーや配慮は必要だし、それらを守ってこそワインは美味しく飲めると私は考えている。